嬢によって抜きがあったりなかったりする某店で、ひさびさにオイターに出会った。
といっても、顔を見たわけではなく、部屋で隣り合わせただけだが・・・。
その客がやってきたのは、俺の帰る直前くらいだった。
声の感じでは、60歳くらい、という感じだった。
受付でもなんかゴネていたようで。
大声が聞こえたのだが、何を言っていたのかはわからなかった。
その客は、部屋に入ってくるそうそう、オイタを始めたようだった。
そして、嬢は、そんな客にそうとうてこずっていた。
はい。早くうつ伏せになって。
貴方そこ気持ちいい、でも私そこいらない。
私、怒るよ。本当に怒るよ。
貴方、失礼だよ。
私、店長呼ぶよ。
やめて。痛い。
そんなことしたら、私サービスしてあげないよ。
やめてくれたらサービスしてあげるけど。
隣に聞こえるよ。隣にもお客さんいるだよ。
どんなオイタをしていたのか、見えないからわからないが・・・。
これでもかこれでもか、という感じでオイタしていたのだろうな。
俺は、施術時間がそろそろ終わりだったので・・・。
聞くに堪えないと思って、自主時短し、とっとと店を出てしまった。
なので、そのあとどうなったのかは、俺は知らない。
しかし。
知らず知らずに嬢を傷つけて、というのは誰にでもありうることかもしれないが・・・。
ここまで露骨にオイタする客ってのも、いまどきいるものなんだねえ。
(了)