Quantcast
Channel: 大久保界隈のアジアンエステ事情byかからっく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 101

大久保Komachiついに力尽く(前編=能書き編)

$
0
0

大久保駅前の老舗「Komachi」が、ついにオーナーチェンジとなり、実質的に終焉を迎えた。

2017年8月25日のことだった。

 

開業は2008年8月なので、丸々9年間この地で頑張ったことになるが、ついに力尽きた。

売却価格は、700万円(推定)とも言われているが、定かではない。


「Komachi」の終焉は、単に1つの老舗店の閉店という枠にとどまらず、あるひとつの時代の火が完全に消えた出来事だと俺には感じられる。
今日は、「Komachi」の閉店にかこつけて、ひとつの時代の終焉という切り口で、思い出話を語らせていただきたい。

*****************

俺のブログのタイトルは、「大久保界隈の・・・」となっているが、俺が一番好きだったエステの街は、大久保ではなく、歌舞伎町だ。

正直言うと、大久保のエステ店には、俺はそれほど思い入れはない。
そして、古いエステファンならよくご承知のように、「Komachi」も、その生まれは歌舞伎町ということになる。

かつての歌舞伎町は、若い嬢主体の優良エステ店がひしめいているエステのパラダイスだった。
あくまでも俺の個人的意見だが、歌舞伎町エステ店の全盛期は、区役所通りに「小部屋」が存在していた2008年から、「花水木」が開業した2010年くらいまでの間だろうと思う。
今や完全に死語になってしまったが、当時は、「職安系」という言葉がエステブロガーの間で流行した。

「職安系」とは、若い嬢が主体で、密着施術を行うエステ店のことだ。

なぜそういう店が「職安系」と呼ばれたかというと、歌舞伎町北側の職安通り沿いに、有名な密着系の店が何店か存在したからだ。
その表現を造語して流行らせたのは、当時のブロガーのMaskさんともP3オーバーラップさんとも言われている。

※両ブロガーとも、すでにブログは閉鎖。


当時、職安通りにあった密着系の有名店とは、「プライス」「ピーチ&チェリー」そして「小部屋」のことだ。
厳密に言えば、「小部屋」は、職安通りではなく、区役所通りに位置していたが、「小部屋」は開店当時、「プライス」と同じオーナーの店だったという経緯があった。

この3店が、いわば、歌舞伎町における密着エステ店の草分け的存在だった。

「ピーチ&チェリー」の感激コース、「プライス」のプライスコース(どちらも80分10,000円)が密着のメニューだった。

この3店を皮切りに、歌舞伎町には、多数の密着エステ店(職安系)が誕生することになる。

また、当時の歌舞伎町には、職安系(密着店)以外にも、若い嬢主体の店が存在した。

代表的なところでは、健!工房、オリエント、優、森森といったいわゆる「台湾系のキャバエステ」だ。

「キャバエステ」という表現も、今や死語かもしれない。

これらの店は、メニューに密着コースこそないものの、若い嬢がマッサージをしながら、会話を楽しむ店。

そして、時には、マッサージ料金を店に支払った上で、嬢を店外に連れ出してデートを楽しむこともできる、そんな店だった。

要は、酒の出ないキャバクラ。そんな様相のエステ店だった。

 

職安系、台湾式キャバエステ以外にも、マッサージ主体の激安店にも若い嬢は多く在籍したし、アンドGのような半風俗系のエステ店もあった。

というように、2008年~2010年当時、歌舞伎町には、若い小姐が中心の様々な種類のエステ店が多数ひしめいていたのだ。


ここで、当時歌舞伎町にあった有名店を俺の記憶の限りに再現してみる。

【職安系】
①プライス(~2014年)
②小部屋(→後の大久保Komachi)(~2008年)
③ピーチ&チェリー(2008年~2010年)(2代目~2011年)
④ブリッジ(癒しの瞳)(2010年~2012年ころ)
⑤シャングリラ(2007年ころ~2012年ころ)
⑥(現在の温)当時の店名は失念した。
⑦月香美人(2009年~2013年)
⑧熊猫堂→豹柄(2009年~2013年)※2009年までは、激安エステ
⑨Dacco(桜桃)(2010年~2011年)
⑩ヴィヴィアンナイト(2009年~2011年)
⑪至福の時→癒しのアスカ(2007年~2014年)
⑫花水木(2010年~2014年ころ)
⑬Honeyroom(2012年~2014年)
⑭紅葉→フリーダム(2008年~2012年ころ)

⑮ピーチ&チェリー別館→癒しの部屋(2009年~2011年くらい)

⑯きんもくせい(2008年~2012年ころ)※店名が定かではない。

※癒しの部屋は、店自体は現存するが、オーナーチェンジを繰り返し、もはや若い嬢主体の店ではない。


【職安系以外】
1森森(喜相逢)(~2011年ころ):台湾式
2健!工房1号店(閉店):台湾式
3健!工房2号店(閉店):台湾式
4オリエント(2005年頃~2016年):台湾式
5彩工房(2007年ころ~2008年ころ):激安エステ
6砂時計→極楽堂(2007年ころ~2010年ころ):台湾式
7AMAN(2008年):半風俗系
8優(~2016年ころ?):台湾式

9アンドG/39℃(現存):半風俗系


※「優」は厳密には歌舞伎町ではなかったが、靖国通り沿い。

※台湾式の蘭(現存)は、若い嬢主体ではないので、このリストには含めていない。

以上のように、若い嬢の主体の店が、なんと25店舗存在していた。
ただ、年代を細かく追っていただければわかるのだが、
この25店がすべて同時に存在していたわけではない。

しかし、2010年に鳴り物入りで「花水木」が開店した時点では、以下の約20店舗近くが同時に歌舞伎町に存在していたことになる。
(プライス、2代目ピーチ&チェリー、癒しの瞳、シャングリラ、月香美人、熊猫堂、Dacco、ヴィヴィアンナイト、癒しのアスカ、花水木、フリーダム、森森、健!工房1号店、オリエント、極楽堂、優、旧・温、アンドG/39℃、癒しの部屋、きんもくせい)

いかに、2010年当時の歌舞伎町が、若い小姐エステ天国だったかわかろうというものだ。
古き良き時代と申し上げても、決して言い過ぎでもなければ、誤りでもないだろう。
そしてその時点で、大久保の「Komachi」は、店は大久保に存在していたが、ある意味、歌舞伎町密着店グループの一員であり、別動隊であり、しかも、リーダー格であった。

 

その後、歌舞伎町の密着店は、2010年頃をピークに、次々と閉店していった。

老舗の中では頑張っていた「プライス」も2014年にとうとう閉店。

結局、一番長生きしたのは、歌舞伎町から大久保に逃れた「Komachi」だったというのは、実に皮肉な話だ。

※密着店以外では、アンドG/39℃が現在でも生き残っている。
 

Komachiという店は、2010年当時、歌舞伎町に20店舗近く存在した、古き良き時代のエステ店の唯一の生き残りだった。

その伝統のある老舗Komachiも、ついに、大久保での9年間の営業に終止符を打った。

「Komachi」の終焉は、単なる老舗の終焉ではないという俺の意図を、ご理解いただけると思う。

 

「Komachi」の閉店は、歌舞伎町全盛時代という古き良き時代の火が完全に消えたことを意味する。

言い換えれば、歴史の生き証人が、その役目を終えた、ということだろうか。

 

(続く)

 

付録:歌舞伎町2008年~2010年当時存在した若い嬢中心のエステ店地図

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 101

Trending Articles